リップル(XRP)とは
リップルは、他の暗号通貨とは異なる仕組みを追っているのが特徴的で、アメリカに本社を置くリップル社(Ripple Labs Inc.)が実質的な管理主体を行っています。
分散型台帳管理システム「XRP Ledger」で管理しており、仮想通貨で一般的なブロックチェーン技術は採用されていません。
リップル社では価値のインターネット(Internet of Value)の実現を掲げていてます。
ここで言う価値とは、お金を指しており、インターネットによって誰でも価値=お金を送れるような世界の実現を目標にしているのです。
実際にリップル社が開発・販売を行う<RippleNet>という金融機関向けの国際送金を効率化するシステムがあります。
その為、国際送金をスムーズに行うために開発されたのがリップルなのです。
実際に国際送金の際の速さと手数料が安い部分は評価されています。
ビットコインとの違い
リップルは、仮想通貨の中でも比較的知名度のあるコインなので、あまり仮想通貨に詳しくない方でも、ビットコイン/イーサリアム/リップルの名前を聞いたことがあるというくらいメジャーなコインです。
しかし、ビットコインやイーサリアムなどの分散型と違って、リップルは中央集権型に区分されています。
マイニングはない
ビットコインの様なマイニングの仕組みがありません。
なぜなら、すでに発行上限枚数がすでに発行されています。
ビットコインは、マイニングによってデータの承認作業を行っていますが、
承認作業のシステムがそもそも違うのです。
独自のコンセンサスアルゴリズム XRP LCP
ビットコインと比べて取引が速く済む仕組みがあるのも大きな違いと言えるでしょう。
それが、独自のコンセンサスアルゴリズムで「XRP LCP(XRP Ledger Consensus Protocol)」です。
先ほどのマイニングが無い仕組みにも関連しています。
ビットコインの場合は、マイニングを行うことでデータ承認を行っています。
しかし、XRP LCPでは、バリデータという承認者の判断で決まります。
特定の承認者がデータに不正が無いかをチェックし、80%以上の検証で正当だと判断されれば承認されるのです。
つまり、マイニングだと、膨大な量の計算を行う必要があるため、時間がかかります。しかし、その必要が無いので送金のスピードを速くすることを独自のコンセンサスアルゴリズムによって可能にしています。
発行上限枚数は、発行済み
発行上限枚数の1,000億XRPは、既に発行済みの状態になっています。
そして、そのうちの過半数を超える630億枚はリップル社が保有しています。
ただ、その状態だとリップル社の裁量で価値をコントロールできてしまうという問題があり、2017年に自社保有分の約90%を中立な第三者の元でロックアップすることになりました。
ロックアップされた分は、毎月10億枚ずつ解除される形式になっていて、今では市場に流通するようになっています。
ブリッジ通貨機能を持つ
異なる通貨の橋渡しができる通貨のことを指します。
日本円をドルに換える際に、ブリッジ通貨を介すことで、スピーディで低コストな送金が可能です。
従来の方法である国際送金システムSWIFTよりも格段に便利です。
リップルの今後
リップルは、その性質から国際送金に特化する通貨として地位を確立していくことに期待されています。
リップル社が行うプロジェクトもより便利なものが開発されれば、今以上の価値の高騰なども考えられます。
また、リップルと言えば、長年続いてるのがSEC訴訟問題です。
3年もの年月が経っている法廷闘争もそろそろ終わりが見えてくるのか、判決の行方は価格に影響してくるので、裁判のニュースは見逃してはいけません。
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